海月姫

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<海月姫の概要>
主人公の倉下月海は筋金入りの“クラゲオタク女子”。人生のほとんどをクラゲへの愛に費やし、それ以外のこと、たとえば服装にはまったく無頓着、メークも常にスッピンで、おさげにメガネ姿は小さい頃から変わらず。小学生の頃から、父親以外の男性とろくに話したことがなく、そんな自分を客観視して、女性として何の魅力もないと卑下している始末。現在は、イラストレーターを夢見て生まれ育った鹿児島県から上京するも、さまざまな分野のオタク女子たちと男子禁制の共同アパートで、自分たちを“尼~ず”と呼びながら、外部との接触をなるべく避けて風変わりな青春を謳歌(おうか)していました。そんな月海はある日、クラゲがきっかけで、まるでクラゲのような、見たこともないほど美しい女性・・・と思いきや女装した鯉淵蔵之介、蔵之介の弟の修に出会い日常が一変。月海はぬるま湯から引き出され、まるで熱湯コマーシャルのような刺激まみれの日々を送ることになります。
修と蔵之介は、与党の最大派閥を率いる大物国会議員・鯉淵慶一郎を父に持つ腹違いの兄弟。本妻との子である修は、父と舞台女優の愛人との子で、将来政治家にするという父の考えで、母から離され、鯉淵家に引き取られた蔵之介の悲しみを思い、小さい頃から蔵之介のことをとても大切にしています。
ただ、二人はまったく正反対の人間として成長しました。自由奔放な性格で、付き合った女性は数知れないプレイボーイ、そしてファッションとして女装を楽しむ規格外な個性を放つ蔵之介に対して、修は、超がつくほど真面目な性格で、来る選挙戦に向けて父の秘書として働きながら、政治家の道を継ぐべく将来を嘱望されるエリート。しかしながら、とある過去の出来事が女性への苦手意識としてトラウマになってしまった結果、付き合った女性はこれまで一人もいないという“童貞エリート”なのです。
ある日、修は、蔵之介にファッションとメークという魔法をかけられ、“尼~ず”として引きこもっている時とは別人のように愛らしくなった月海に出会い、一目で恋に落ちてしまいます。月海もまるで王子様に出会ったかのような様子で、それ以来、修の姿が頭から離れません。そんな二人の心の揺れに気づいた蔵之介は「まさか俺がオタク女子に!?」と、自分でも信じられないことに胸をギュッと締め付けられることに。その時、オタク女子×女装男子×童貞エリートという、ドラマ史上、最も複雑で最もややこしい三角関係の幕が上がります。

FODより